2010年6月9日水曜日

アイドル評論(19)黄色5コンプレックス


多少なりとも、ミラクルイヤー“1999年”の奇跡をお伝え出来たコトかと存じます。

振り返れば、キャバクラR&B歌謡「サマーナイトタウン」あたりでの成功を契機とし、
つんくの中に当初からあったであろうダンスサウンドへの憧憬が、選りすぐりの腕利きミュージシャン陣によって寄って集まって一気に実現したそれら名曲、名盤たち。
その1つの発展形を示した、言わずもがなのダンス★マン産ディスコ「LOVEマシーン」
そしてニューウェーヴなプッチモニ「ちょこっとLOVE」という2大金字塔を経て、
ネクストレベルへの希望と期待を残し、ほぼほぼ幸福な形で終焉した1999。

翌年、2000年からいよいよ、黄金期をむかえていくコトになるのですが、
1999の布石を早くもひとつの完成形として、ネクストレベルへ引き上げた
名曲にして名パフォーマンス、黄色5による「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」!

モーニング、太シス、ココナッツ、そして平家という当時のハロプロの顔ぶれの
良い部分をすべて抽出した結果としてのこのクオリティーは、
そもそも「シャッフルユニット」というアクションの意義をスマートに全うした
「物語」史上、最初にして最良の成果として、
語り継がれて行くべきモノであるのはもちろんのコト。

そして結果的に「音楽的にカッコいいハロプロ」を打ち出して行く、
そうした今となってはノスタルジーさえ感じる時代の重要資料として
広く記憶にとどめられておくべきでしょう!

という今回は、1999年特集の集大成であり、1999年というひとつの時代の
集大成でもある、このユニット、このナンバーをPICK UPっっ!


念のためメンバー構成の説明をしておくと。。。
モーニング娘。から安倍なつみ、及び保田圭。シスコムーンからはRuRu。
ココナッツからはアヤカ。そして平家みちよという5人編成。

基本的には当時の各々常設の活動において、グループの中心的存在かつ
個性的なヴォーカルを聴かせる実力派を揃えた強気なラインナップ。

まさにそれが、このユニットの持つ強度の勝因のひとつでしょう!

そして、それぞれがそれぞれの個性や武器をいかんなく発揮しつつ
普段は全開に出来ない部分、隠れた面を表現出来る場。
ボクが考えるシャッフルの在り方の大義名分にして最重要な課題。
それが軽々と成功されちゃってる点にまずビビるべき!

たとえば、当時はなかなか見えずらくなってた、なっちのちょっとエロい声とか!

その編も含めて、それぞれの個性がなかなかに高いレベルで折衷出来ているという、
最も幸福なシャッフルの形が見て取れるコトでしょう。

そしてそれは楽曲自体のサウンドにもみっちり現れています。

太陽とシスコムーンの、ちょっと下世話ででもシャープな部分。
ココナッツの、軽快、軽妙さ。モーニングのさわやかさ。そして平家のパワフルさ。
逆に言えば、たとえばシスコムーンには到底求め得ないファクターである
「さわやか」をこうしてお裾分けしてもらってる、と。
そういう化学反応がなんとも痛快な訳です!

元SPANK HAPPYの河野伸氏による、アレンジもやはり“99年”的。

ちなみに氏、初期〜黄金期のハロプロ、すなわち「幸福な時代」に置ける名曲の数々を多数手がけてもいます。今回も例にもれずGOOD JOB!
シスコムーンの諸作にも通ずる、古き良きダンスクラシックへの愛に溢れたオマージュ。

たとえば、当時の小中学生とそのお父さん世代が一緒に楽しめるような最高の構造。


EARTH,WIND&FIREを鮮やかに下敷きにしてみせた手腕と、その強かさ。
それに応えうる120%のスキルを発揮したメンバー5人にも、拍手っ!

ハロプロダンスクラシックスの中でも指折りの名作、是非ご堪能くださいっ!



2010年6月2日水曜日

アイドル評論(18)太陽とシスコムーンコンプレックス


古くからのハロプロファンにとっては、全然大袈裟じゃなく
一生忘れられないミラクルイヤー「1999年」。
あの世紀末ニッポン時代に
ノストラダムスの大予言に置ける恐怖の大王以上の猛威を振るった
言わばハロプロ第一世代の華麗なる面々の中から
今回は featuring 太陽とシスコムーン!
ハロプロクラシックスの底力、
新参ヲタにこそ味わって欲しいという願いを込めて!


初期Hello!Projectを支え、圧倒的なハイクオリティ・ナンバーと絶妙なパフォーマンス、
唯一無二の水商売的に下世話な色香という名の個性で、今日のハロプロの在り方をも今尚支える
ハロプロを語る上で欠かせない最重要グループのひとつ。


リリースしたすべてのシングルとアルバムが何れも劣らぬ完成度を誇り
中でも最初から最後まで全部良い、1st ALBUMにして代表作「Taiyo&Ciscomoon 1」という恐るべき名盤は
ハロプロに置いては勿論、ニッポンのアイドルシーンに置いても指折りの一枚となっています。



新参ファンが、とにかく手っ取り早く1999年当時のハロプロの素晴らしさを体感したいと思うなら、
コレと、タンポポの1stアルバムモーニングの2nd、この3つを抑えとけば
全然大袈裟じゃなく間違いじゃないでしょうっ!
ちなみにその3枚とも1999年発表だったりします!

さて、そもそも彼女たちは、1998年にASAYAN企画のひとつである 
「芸能人新ユニットオーディション」に置いて抜擢された4名によって結成されたユニットでした。

元大阪パフォーマンスドール所属で、後年ハロプロライブに置いてちょっとどうかと思うアグレッシブなMCブリを発揮したあっちゃんコト稲葉貴子、ソウルオリンピック代表選手だった信田美帆、
小湊流家元出身の民謡歌手•小湊美和、そして、中国に置いて歌手活動を行っていたRuRuの4名という
当時の中澤裕ちゃんをも遥かに上回る、アイドルをやるにしては超規格外なメンツが揃いぶみ。

すべてに置いても、「萌え」&「可愛さ」至上主義的な現在のアイドルシーンとは桁違いに
超オルタナな、この当時のハロプロならでわのユニットであったのでした。

1999年4月に早くもドロップされたデビューシングルである、上述「月と太陽」は
ウィークリーチャート6位以内に入らなければ即刻解散という
ASAYAN的としか言いようの無い企画を挟みつつも、見事そのハードルをクリアし4位をマーク。

以降2nd SINGLE「ガタメキラ」を筆頭に、名曲だけを矢継早にリリースしていくのでした。





彼女たちの音楽性を端的に言い表せば、当時のモーニングやココナッツのシングルと同様に
洋楽志向のクールで渋いダンスミュージック・テイスト満載で、
過不足なく説得力を感じさせるまさに “等身大” な性愛路線の歌詞世界観とのコントラストも
つんくがあえてギミック感を排除し、のびのびと、それこそ等身大な目線で
描いてるようにも見えます。その上での彼女達の持ち前の器用な力量も手伝って
見事としか言えないネクストレベルとなっております。

言うなれば、歌謡曲と、ダンスミュージックと、夜の匂いを華麗に融合させた絶妙な世界観!

これら楽曲を聴いてもらえただけで、ハロプロクラシックスの真価、
ご理解いただけるのではないでしょうか?

それと同時にこの当時のつんくの神がかった凄まじいまでの天才ぶり、
何故あれほどまでに彼が当時「時代のきゅうじ」と呼ばれたのか、その理由も
少なからずわかる所ではないでしょうか。

おそらくほぼ企画もの的なコトを理由として一時的にメンバーから小湊が外されたり
「T&Cボンバー」に改名させられたりもしつつ、2000年10月の解散まで
このクオリティを徹底させたアティチュードはまさに奇跡。
むしろ常に背水の陣に立たされていた彼女たちのど根性、それによる鬼気迫る歌い込みこそが
最も伝説的でしょう。「ぬるさ」が微塵も無いと言うか。


ちなみに、コレら彼女たちの作品は、松浦亜弥℃-uteらがカヴァーしており
それらを聴くにつけなんだか妙に複雑な気分になりつつも、
つんくよ、あの頃のミラクルをもう一度!と願うのも人情として当然の話。
2008年のメガベストリリースの際もそれを契機とし、期間限定ブログや、
RuRuを除いたメンバーによるイベントでの一時的再結成など嬉しいサプライズもありました。
やはり、この4人でまたパフォーマンスみたいですね。

シングル以外にも、アルバム曲やカップリングなどでの傑作も多数。
特にシングルのカップリングにほぼ毎回収められていたリミックスも選り取りミドリ☆


コチラは、GTSによるよりハウス色を強めフロア対応型にブラッシュアップされた「ガタメキラ」!

ちなみにGTS•SATOSHI HIDAKAは、この他にも彼女たちにとって2枚目にしてラストアルバムとなった「2nd STAGE」収録のこれまた名曲「YES!しあわせ」も手がけています。


解散を前にした彼女たちの未来への希望を思わせる歌詞世界も妙に泣ける!
こんな快曲で締めくくられた、彼女たちの短くも濃厚な活動期間!

このまま、埋もれさせてはいけません。

心あるみんなでキチンと次の世代へと繋げて行きましょうねっ!



アイドル評論(17)ココナッツ娘。コンプレックス


古くからのハロプロファンにとっては、全然大袈裟じゃなく
一生忘れられないミラクルイヤー「1999年」。
あの世紀末ニッポン時代に
ノストラダムスの大予言に置ける恐怖の大王以上の猛威を振るった
言わばハロプロ第一世代の華麗なる面々をfeaturing!
ハロプロクラシックスの底力、
新参ヲタにこそ味わって欲しいという願いを込めて!


アイドル総力特集(3)新生ハロプロシャッフル花盛り!(第1回)(第2回)(最終回
という3回に渡ってお届けしたスペシャル特集を通して
最近のハロー!プロジェクトの状況と言うモノをお伝えしたと同時に、
図らずも、ハロプロというモノの歴史と、それを築き上げて行った諸先輩方の功績の素晴らしさにも言及してしまったりもしました。
個人的には、ASAYAN世代の古参モーヲタを自負しつつも
あえて今のハローと過去のハローを比較するコトにはあまり興味も無く
むしろナンセンスだとも感じてきました。

当時のハロプロとは構造からして違うモンだし、そもそも比べて行ったらキリがないから!

どっちが上とか下とかっていう話はそもそもが個人の嗜好の問題な訳で
それでも、僕と同じように古参ファンは何かにつけ
かつてのそれと比較し現行ハロプロに対してああだこうだと語りたがるモノです。

新参者のファンからすれば非常に居難い思いをする場面もあるでしょうし
申し訳ない気持ちもありながら、それでもなおひとえに
作品の質\量共に申し分無い、正に全盛期―すなわち「1999年」という
ミラクルイヤーをリアルタイムで体感した、言わばその瞬間の奇跡の生き証人だからこその
言葉だと思って聴いて頂きたい!

という訳で、誰が見てるかもわからないこんなブログで
余計なお世話は百も承知で、輝かしい「あの頃」を徹底的にカバーして行きたいと
思います。
Berryz工房も℃-uteもスマイレージも勿論素晴らしいケド
新参者のあなたにも是非、予備知識としておいて頂きたい、
そんな珠玉の featuring ハロプロダンスクラシックスなプレミアム企画っ!


今回サンプリングするのは、ココナッツ娘。

1998年ハワイで開催されたオーディションを通過した5人の女の子たち
チェルシー、エイプリル、ダニエル、ミカ、アヤカによって結成され、
翌年つんくプロデュースの下、上述のシングル「ハレーションサマー」でデビューを飾りました。

ご存知ダニエルと言えば、「赤い日記帳」で異彩というか、異物感を放っていたあの方。
ミニモニ。でも活躍したミカや、現在女優として細々と活動を続ける、個人的に一押しの美人アヤカなど
ヴァリエーションにとんだラインナップです。

ASAYANもタイアップさせ、モーニングの「サマーナイトタウン」を英語ヴァージョンとして
リリースしたり、第一回のシャッフル企画にも参加するなどしましたが
残念ながらブレイクとはならず、それに比例してリリースペースも不愉快なまでに少なく
2001年の「情熱行き 未来船」を最後にストップ。
結果、2008年のアヤカ卒業によって空中分解を余儀なくされました。
この絶妙な陽のあたらなさ具合によって心あるヲタをなにげに夢中にさせた
ある意味伝説的グループと言って過言じゃないこのココナッツ。

彼女達の半端なき邪険にされ具合はもはや悲劇の域!

何故それほどまでにココナッツへ肩入れするかと言えば、セールス的な成績とは裏腹に
音楽的強度をしっかり備えた傑作が多く、異国のテイストをそれなりに活かした
他では得難いグルーヴを確実に放っているという確たる事実があるからな訳です。

中でも2nd SINGLEとして発表された「DANCE&CHANCE」は最も一押し!
勿論、リリースされたのは1999年っ!


モーニングの「LOVEマシーン」に代表されるようなダンス☆マンなディスコとは、
明らかに一線も二線も画すオーセンティックな本格仕様!
クールかつゴージャスに鳴り響くオールドスクールなサウンドに痺れまっす!
アイドルというパッケージとの距離感にも少なからぬ違和感を覚えるほどの洋楽フレーバーが痛快!

同様に当時のモーニング娘。は勿論、太陽とシスコムーン、黄色5など
洋楽的にダンスミュージックしちゃってる比較的渋い作風が目立っていた1999年というミラクル・イヤーの凄まじさを最も象徴しているナンバーと言えば個人的にコレですかね。

だってこの、この独自の“軽妙さ”は、ハロプロはおろかそもそも日本のアイドル市場ですら中々に得難いやっぱり当時のココナッツならでわのグルーヴ!
モーニングや太シスの歌謡感との融合とは違う、キチンと彼女たちに合ったディレクションがなされていた点にも好感。
カタコト日本語感と4つ打ちサウンドとの絡み含め、ハロプロクラシックスとして
絶対に抑えておかなきゃいけないでしょう。

カップリングに収められたEnglish Versionは、「プッチベスト」シリーズの第一弾にも収録されているので
比較的容易に手に入ると思いますので、どうか是非っ!

その他には、痛快かつご機嫌に突っ走る、天真爛漫な乙女ソング「私も『I LOVE YOU』」


鈴木Daichi秀行氏十八番な、ラテンサウンドがセクシーな「情熱行き 未来船」などなど名曲多数。


いや〜ぁ、まともにマネージメントしてたら今頃すんげえグループになってたかもなんての言いっこなし??
少なくともこの安定感は、間違いなく新しい存在感だったはず。
せめてアルバムぐらい聴きたかった。。

そのへんも含め、今のモベキマスは非常に幸福な活動を送れてるというコトそれ自体に感謝すべき。
少なくとも彼女たちの奮闘もまた、ハローの長い歴史を形成する大事な要素の一つだったコトぐらいは
是非記憶にとどめておくのも悪くないでしょう。

ちなみに現在アヤカ、プロゴルファー谷原秀人と結婚し幸せに暮らしてるそうです!


アイドル総力特集(3)新生ハロプロシャッフル花盛り!チャンプルユニットコンプレックス(最終回)


という訳でお送りして来たチャンプルユニット総力特集!
最終回は、超強力ドリームチーム High-King を不公平にも大Featuring!


★High-King 編

そもそもこのユニット「High-King」(ハイキング)は、2008年モーニング娘。が行ったミュージカル「シンデレラ the ミュージカル」を応援するスペシャルユニットという名目の元
シングル「C\C(シンデレラ\コンプレックス)」でデビューしたスペシャルユニットでした。

ただし実情としてはそんなチンケな名目とは裏腹に、ごまっとう後浦DEF.DIVAGAMと、
恒例行事としてハロプロが送り出して来たスペシャルユニットの2008年版と言った趣でした。
そしてそんなドリームチームとしてのブランドに恥じない、圧倒的な作品クオリティーを惜しみなく放出し
アイドルダンスミュージックの最先端となるサウンドを響かせたのが前述のデビュー曲でした。

そしてささやかな話ですが、当ブログのタイトルも、このナンバーから拝借したモノで
それ程までに、超オルタナティブかつ超センセーショナルな存在でした。

まずは、ハロプロダンスクラシックスの中でも一際異彩を放つクールかつソリッドなこのナンバーを
予備知識として要チェックのほどを!


ここ数年の、例えばモーニング娘。の「笑顔YESヌード」「リゾナントブルー」のみならず
そして太陽とシスコムーンモーニング、またはココナッツが猛威を振るった全盛期の傑作ダンスナンバー群とも
タメを張れるだけの音楽的強度がきっちり備わっています。
ハロプロクラシックスの多くの名曲のクオリティーを支え続けたAKIRA氏による
ハードエッジなリディムサウンドと、不安定でありながら起伏にとんだビートが飛び交う
プロダクションは、流石の一言。
ダウナーで、品をキープしつつも、激しくダンサブル!サウンドだけで言えばこれはどこの国のソレとも戦えるレベル。
なんでまたコレを、安室ちゃんやCrystal Kayに置ける仕事でなく、ハロプロ仕事で
この手腕を振るったのかが不思議になるほどのコアさに、「アイドル仕事だからこの程度」という見切りのない、
アイドルダンスポップマニアに対して非常に良心的すぎるアティチュードに、涙すら禁じ得ない程。

ほんとに、この方だけは手放しちゃダメよ!ハロプロ!っといった所。
もうコレは、ハロプロが突き進めたダンスサウンドの最先端。

また何が感動的かと言うと、2008年当時と言えばBerryz工房&℃-uteという二大キッズグループが
アグレッシヴな活躍を見せ始め、それと同時にワンダフルハーツ&エルダークラブという分割統治。
どんどん地味になるモーニングOG。と、
旧態式のモーヲタにとってはこの上ない程、退屈かつイヤ〜な方向に突き進み始めた時期でもありました。

ハロープロジェクトにしかないアイデンティティーが徐々に損なわれ始め
いよいよ撤退を余儀なくされ始めたASAYAN世代のファン。

それでも、なっち卒業ぐらいを境にして一区切りを告げたハロプロという大河ドラマも
そういったファン参加型の物語とはまた別のベクトルで、
コチラを魅了させようとする何とも言えない「気迫」を感じたのがこの楽曲でした。

そして決定的にそれを可能にした要素こそが、この「音楽的に何かをやろう」という意気込み。
もっと言えば音楽としての面白さ、そのもの!

LOVEマシーンに置けるディスコサウンドや、大シスのオーセンティックなダンスミュージックなど
ハロプロというプロジェクトが本来持っていた気概、覇気が戻って来たようなこの当時の展開に
「ついに、この時が...」的な感慨深さを味わったものです。

ハロプロ IS NOT DEAD!それを心底実感させてくれたシングルでした。

そう言った意味では、ソフトの充実よりハードの性能それ自体で勝負した
ごまっとう以降の流れとは微妙に構造から違って
寧ろこのすんばらしいナンバーを、説得力と力量を持って過不足無く響かせられるメンツという逆算から
揃えられたメンバーなのかも?

当然こういう場面になれば、ちゃっかりセンターに居座る高橋や田中も、
ここでは、モーニングでの固定スターメンバーとしての活動の中で培った技量をこそ評価したい。
なによりこの必要以上に湿っぽい「媚びた」「女々しい」ボーカルアプローチが100%有効な点も見事。

そして、Berryz工房キャプテン清水、℃-uteのリーダーでありメインボーカルも多く務める矢島、両者も
普段の位置より随分とノビノビしているように感じるし、
持ち腐れになりかけていたスキルの部分を発散する場として、シャッフルという機能が効果的。
やはり、シャッフルはこうでなきゃ!っていうね。

そして当時ハロプロエッグ\現スマイレージのゆうかりんコト前田憂佳は、持ち前の
萌えずにおられないロリ声を大放出。結果この強者揃いのグループに置ける、
エッジすなわち「ほころび」としての役割を全うしています。
この編の人事も巧いコト行ってますね。
この後彼女は、「しゅごキャラエッグ」そしてスマイレージと、力量に見合った、会社からの可愛がられ方にいって
大出世!要は「ハロプロエリート」としての絶対的な戦闘能力をこの時点ですでに発揮していたのでした。

そう思うと、中堅&新人世代に置けるハロプロエリート揃いぶみな訳で。
画としても、予め備わっている圧倒的な華もこのユニットならでわ。


カップリングに収録された、「記憶の迷路」は、何故だかトランスなんですかこれもまたなかなかの傑作。
タイトル曲同様の湿っぽさ、痛快!


こうして、この2010年、シャッフルユニットの一組に組み込まれる形で
再始動を果たします。
最も「企画もの」色を感じさせない、現在進行形ブリを発揮しているのは当然の話で。
何故ならそれは「High-King」は彼女たちによる彼女たちのユニットだから。
そもそもがシャッフルという企画とは断絶した孤高の領域に居る訳ですよ。

チャンプル(1)において、High-Kingに割り振られたのは、プリンセスプリンセス「DIAMOND」。
意外な選曲であり、実際聴いてみて違和感も無くもないですが、
AKIRA、松井寛平田祥一郎に次いで高打率者、田中直によるピコピコ〜キラキラのアレンジが絶品!

どこか小森田実な匂いのする点もクセになる!


そして同じく田中直アレンジによる、オリジナル楽曲「DESTINY LOVE」!

これがまたいい塩梅の哀愁を漂わせるナンバー。BPM低めながら、そこか躍動的でダンサブルな
無駄の無いセクシーな音使いが巧み。GAMの「メロディーズ」あたりをちょっと思い出します。


このつんく口移しの「媚びた」それでいて「抑えた」歌唱法や、演歌的うねり、「女々しさ」
それらがほぼ無遠慮に溢れかえる、ある意味つんくにとって何らかの一つの到達点だったのでは?
セクシー87AIRROMANS、そしてごまっとうなどのライン上で、つんくがやろうとしていたアプローチ
その延長線上で実現したのが、やはりこのHigh-Kingでしょうし。

少なくともラップは、セクシー8の頃と比較するまでもなく大分熟れて来た印象。

という訳で、今のハロー!プロジェクトに置いては最高峰のレベルに到達したこのユニット。
当然コレは例外中の例外と知りつつも、これぐらいを本来はアベレージにして貰いたいのが本音。

それでも、今のハロプロでも、その気になればこれ球のマジックは起こせるんだ、とその事実を
味わえただけで今回の「チャンプル企画」良しとしましょうか!


と、言う訳で個人的には、チャンプルユニット相対評価として、

1位:High-King 2位:タンポポ♯ 3位:続•美勇伝 4位:あぁ! 5位:プッチモニv 6位:ZYX-α 7位:新ミニモニ。

と言った所でしょうか。
今後も継続するのか否かはわかりませんが、どうせなら続けて欲しいですね。とくにTOP3は! 
ただしくれぐれも「Hello!Project」の歴史に泥をぬるような真似は辞めて頂きたい。
こういう茶番が出来るのも、ひとえに諸先輩方によって積み重ねられて来た歴史があってのコトだというコトを
肝に命じてもらいつつ、今後もハロプロの動向を不安まじりで楽しみにして行きたいと思います!


アイドル総力特集(3)完



アイドル総力特集(3)新生ハロプロシャッフル花盛り!チャンプルユニットコンプレックス(第2回)


★ZYX-α 編


割を食ったのは、大所帯編成のためどうしても十把一絡げに見えるこの「ZYX-α」。

メンバーは、モーニング娘。から、新垣里沙、久住小春。
Berryz工房から嗣永桃子、徳永千奈美、須藤茉麻。
℃-uteから梅田えりか。そしてスマイレージから和田彩花、小川紗季という8名。

後々そこから、梅田と久住が卒業し、6人編成にもなりました。

「歴史上」で言えば、青色7や10人祭、11WATERあたりの位置づけであるのはまず間違いない所でしょうが、
それでも、当時モーニング所属の矢口を添えたキッズグループだった「ZYX」が、時を経て
成長したメンバーで見れるというのは、感慨深く、
オリジナルメンバーと言って良い Berryz 嗣永や、℃-ute 梅さんの成長ぶりにハッとします。

ただし、このユニットの醍醐味としてあった
その歌詞の意味すら知らない世代にソレを歌わせる、危うさ、背徳感。そういったモノは微塵も無くなっては
いますが、スマイレージ2名の「未熟な」ボーカルがまた失われたその部分を機能させているようにも見えます。
新垣里沙や小春ちゃんは勿論、いつのまにかものすごい美人に成長していた須藤など
先輩方の確かな成長と力量の狭間にそれが配されるコトによって見えてくる「ほころび」にこそ燃えるという、
試みとして近いのは「音楽ガッタス」あたりではないでしょうか?
また、このハロプロ的というよりはむしろ、キャレス的などこかボーイッシュな表情を伺わせる
カラーが損なわれてなかったのは嬉しい点ではあるんですが

唯一にして最大の疑問と言うか、クレームとして、
このZYX、オリジナル曲が作られていないんですっっ!


当然、冬物DISCOの名曲「白いTOKYO」を蘇らせてくれたのは嬉しい所ですが、
この顔ぶれだからこそのこのアプローチ!っていう点をこそ押し出せないならシャッフルなんて
やるべきではないと思ってるタイプの人間としてはこれはつまらないし、
そもそもどこが「アルファ」?
エルダー在籍時後期のシャッフルライヴ的なぬるさで、せめてアレンジし直すとか
何かこのZYX-αをやるからこその気迫を是非とも感じたかった!

その辺含めて、最も邪険にされてる印象を醸し出すこのユニット。

そこからも、メンバー個々の成長ぶりを体感するそれ事態が、
最も正しいエンジョイの仕方のようだといのうは明白。

一方、同じくオリジナルナンバーは用意してもらえず
カヴァー曲でありながら、ZYXとは対照的に独自の魅力を放った新生•美勇伝は超例外!

★続•美勇伝 編


例のカヴァーアルバム「チャンプル(1)」に置いて披露されたこBOØWYの名曲「ONLY YOU」のカヴァーも
選曲の妙、メンバー個々の個性と力量、そして美勇伝が持っていた、
可愛いんだケド、レトロで、どこか歪んだハッチャケぶりというようなカラーという
揃えられた材料全てがなかなか面白い次元で折衷した、何とも言い難いセンセーションが詰まったステージでした。

Berryz工房菅谷梨沙子の堂々とした歌いっぷり、ステージに現れた瞬間の妙な威圧感。
この娘がこんな方向に成長していたのか!っていう嬉しい誤算!

勿論、石川梨華譲りとでも言うべき、その歪んだアイドル戦闘能力に思わず見とれる
モーニング娘。道重さゆみも素晴らしい。日頃のバラエティの現場で仕込まれたアピール力から来るモノなのか
アイドルとしての堂々たる振る舞いは、ポスト石川なんてレベルですらなさそう。

同じくモーニング•ジュンジュンも不良因子的存在感を発揮!

多大な期待さえしなければ、ここにある他では得難い個性はなかなか賞賛出来るモノではないでしょうか?

そして、キチンと「この顔ぶれだからこそ」というシャッフルに置いて最も重要な部分を
スマートに全うしてる点も、高評価!

「美勇伝」としても完璧☆



★あぁ!編


メンバーは、Berryz工房 夏焼雅、℃-ute 鈴木愛理、そしてオリジナルメンバーである、
モーニング田中れいなからメンバーチェンジし、ハロプロエッグ 佐保明梨という顔ぶれ。
ちなみに前者2人はBuono!でも一緒だったりしますね。

そもそもシングル1枚コッキリで事実上自然消滅になり、要は世界観が構築しきられる前に終わってしまった
このユニットをあえて今回再始動させた訳なんですが。

他のチャンプルユニットとは違って語尾にマークなどがプラスされてないトコロから見るに
置き場所としてはシャッフル企画内でありながら、どちらかと言うとあぁ!2nd Songの趣き。


そもそも心あるハロプロファンにおいては、伝説的な名曲とすら誉れ高い「FIRST KISS」。


ハロプロR&B歌謡の中でも指折りのクラシック。
サビ前でBPMが変化する、比較的凝ったトラックにのせて語られる、思い切り背伸びしまくった
乙女の恋心。
聴いてるコッチが申し訳なくなるぐらいに、純真無垢なロリータヴォイスに身震い!
ZYXのデビュー曲同様に、鬼畜つんくPの、前衛的な遊び心によって生み出させたこのナンバーと地続き感は
ある程度計算はされてるのか、今回の「夢と現実」。ダウナーでネガティヴな空気感が妙に心地よい。

MALICE MIZER的な、90年代のヴィジュアル系ロックバンド〜今で言えばALI PROJECT?な
うっとうしいぐらいに力強くメロディアスなイントロから来る高揚感!
これだけで個人的に評価出来ちゃうんですが。

年齢的に成長してしまったコトの戸惑いは確実にあるんですが、だってそもそもその「背徳感」こそを
個性と言うか武器にしてた訳でしょ?!そこいくとこれがあの、あぁ!だ!っていうのに
引っかかりはするものの、それでもここにしかない空気は確たるモノだし
同じ3人組でも、プッチモニVや続•美勇伝とは全く異なるベクトルに行ってるというも素晴らしいし、
その二組と比較してみて結果、最も正当派と感じさせてくれてるシニカルな魅力も面白い。

Buono!との差別化も成功してます。