2010年6月2日水曜日

アイドル総力特集(3)新生ハロプロシャッフル花盛り!チャンプルユニットコンプレックス(第2回)


★ZYX-α 編


割を食ったのは、大所帯編成のためどうしても十把一絡げに見えるこの「ZYX-α」。

メンバーは、モーニング娘。から、新垣里沙、久住小春。
Berryz工房から嗣永桃子、徳永千奈美、須藤茉麻。
℃-uteから梅田えりか。そしてスマイレージから和田彩花、小川紗季という8名。

後々そこから、梅田と久住が卒業し、6人編成にもなりました。

「歴史上」で言えば、青色7や10人祭、11WATERあたりの位置づけであるのはまず間違いない所でしょうが、
それでも、当時モーニング所属の矢口を添えたキッズグループだった「ZYX」が、時を経て
成長したメンバーで見れるというのは、感慨深く、
オリジナルメンバーと言って良い Berryz 嗣永や、℃-ute 梅さんの成長ぶりにハッとします。

ただし、このユニットの醍醐味としてあった
その歌詞の意味すら知らない世代にソレを歌わせる、危うさ、背徳感。そういったモノは微塵も無くなっては
いますが、スマイレージ2名の「未熟な」ボーカルがまた失われたその部分を機能させているようにも見えます。
新垣里沙や小春ちゃんは勿論、いつのまにかものすごい美人に成長していた須藤など
先輩方の確かな成長と力量の狭間にそれが配されるコトによって見えてくる「ほころび」にこそ燃えるという、
試みとして近いのは「音楽ガッタス」あたりではないでしょうか?
また、このハロプロ的というよりはむしろ、キャレス的などこかボーイッシュな表情を伺わせる
カラーが損なわれてなかったのは嬉しい点ではあるんですが

唯一にして最大の疑問と言うか、クレームとして、
このZYX、オリジナル曲が作られていないんですっっ!


当然、冬物DISCOの名曲「白いTOKYO」を蘇らせてくれたのは嬉しい所ですが、
この顔ぶれだからこそのこのアプローチ!っていう点をこそ押し出せないならシャッフルなんて
やるべきではないと思ってるタイプの人間としてはこれはつまらないし、
そもそもどこが「アルファ」?
エルダー在籍時後期のシャッフルライヴ的なぬるさで、せめてアレンジし直すとか
何かこのZYX-αをやるからこその気迫を是非とも感じたかった!

その辺含めて、最も邪険にされてる印象を醸し出すこのユニット。

そこからも、メンバー個々の成長ぶりを体感するそれ事態が、
最も正しいエンジョイの仕方のようだといのうは明白。

一方、同じくオリジナルナンバーは用意してもらえず
カヴァー曲でありながら、ZYXとは対照的に独自の魅力を放った新生•美勇伝は超例外!

★続•美勇伝 編


例のカヴァーアルバム「チャンプル(1)」に置いて披露されたこBOØWYの名曲「ONLY YOU」のカヴァーも
選曲の妙、メンバー個々の個性と力量、そして美勇伝が持っていた、
可愛いんだケド、レトロで、どこか歪んだハッチャケぶりというようなカラーという
揃えられた材料全てがなかなか面白い次元で折衷した、何とも言い難いセンセーションが詰まったステージでした。

Berryz工房菅谷梨沙子の堂々とした歌いっぷり、ステージに現れた瞬間の妙な威圧感。
この娘がこんな方向に成長していたのか!っていう嬉しい誤算!

勿論、石川梨華譲りとでも言うべき、その歪んだアイドル戦闘能力に思わず見とれる
モーニング娘。道重さゆみも素晴らしい。日頃のバラエティの現場で仕込まれたアピール力から来るモノなのか
アイドルとしての堂々たる振る舞いは、ポスト石川なんてレベルですらなさそう。

同じくモーニング•ジュンジュンも不良因子的存在感を発揮!

多大な期待さえしなければ、ここにある他では得難い個性はなかなか賞賛出来るモノではないでしょうか?

そして、キチンと「この顔ぶれだからこそ」というシャッフルに置いて最も重要な部分を
スマートに全うしてる点も、高評価!

「美勇伝」としても完璧☆



★あぁ!編


メンバーは、Berryz工房 夏焼雅、℃-ute 鈴木愛理、そしてオリジナルメンバーである、
モーニング田中れいなからメンバーチェンジし、ハロプロエッグ 佐保明梨という顔ぶれ。
ちなみに前者2人はBuono!でも一緒だったりしますね。

そもそもシングル1枚コッキリで事実上自然消滅になり、要は世界観が構築しきられる前に終わってしまった
このユニットをあえて今回再始動させた訳なんですが。

他のチャンプルユニットとは違って語尾にマークなどがプラスされてないトコロから見るに
置き場所としてはシャッフル企画内でありながら、どちらかと言うとあぁ!2nd Songの趣き。


そもそも心あるハロプロファンにおいては、伝説的な名曲とすら誉れ高い「FIRST KISS」。


ハロプロR&B歌謡の中でも指折りのクラシック。
サビ前でBPMが変化する、比較的凝ったトラックにのせて語られる、思い切り背伸びしまくった
乙女の恋心。
聴いてるコッチが申し訳なくなるぐらいに、純真無垢なロリータヴォイスに身震い!
ZYXのデビュー曲同様に、鬼畜つんくPの、前衛的な遊び心によって生み出させたこのナンバーと地続き感は
ある程度計算はされてるのか、今回の「夢と現実」。ダウナーでネガティヴな空気感が妙に心地よい。

MALICE MIZER的な、90年代のヴィジュアル系ロックバンド〜今で言えばALI PROJECT?な
うっとうしいぐらいに力強くメロディアスなイントロから来る高揚感!
これだけで個人的に評価出来ちゃうんですが。

年齢的に成長してしまったコトの戸惑いは確実にあるんですが、だってそもそもその「背徳感」こそを
個性と言うか武器にしてた訳でしょ?!そこいくとこれがあの、あぁ!だ!っていうのに
引っかかりはするものの、それでもここにしかない空気は確たるモノだし
同じ3人組でも、プッチモニVや続•美勇伝とは全く異なるベクトルに行ってるというも素晴らしいし、
その二組と比較してみて結果、最も正当派と感じさせてくれてるシニカルな魅力も面白い。

Buono!との差別化も成功してます。


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