2010年4月21日水曜日

アイドル評論(6)DEF.DIVAコンプレックス


ハロプロ・クラシックスの中からベスト・ワークを選ぶなら。。
このナンバーは10本。。いや、5本の指ぐらいには
間違いなく入る!



ハロプロ自体に対する興味も評価も寂しいモノになりつつあるタイミングでのリリース。
さらに、ドリームチームやらメンバーチェンジやらシャッフルが日常化し
楽曲自体とメンバー自身の間の関係性が超希薄であるコトさえ普通になって。。
一言で言えばドラマティックが薄くて!
そんな意味で、リリース当初の自分のなかでの反応としては割りと冷ややかなものでした。
しかしながら、なかなかどうして?定期的になんだか聴きたくなる!
歌いたくなる!踊りたくなるっ!!プッチベストを取り出しては幾度となくリピート♪

そう、癖になる。

PWL風‥‥というには余りにもチープな仕上がりで展開するユーロ・サウンド。
しかしベタ80sなアイドルポップスの質感とは明らかに異なる退廃感すら漂う哀愁。

相変わらず女々しいM的な歌詞と繰り返される狂気的な「好き」のオンパレード!
アンビバレンス過ぎて逆に絶妙なバランス感覚!
それが最高なんだと気づいたの。
そして思い返せばハロプロの音楽としての面白さって
「危ういバランス」の上に成り立つ「お遊び」=ドラマ!
軽やかにダサさを含ませつつ、場合によっては「逆に」がつくほどのカッコヨさ!
単純にイケテるコトが照れ臭いから一巡してダサくまとめてるのか、
着想所がダサいのに色々練ってった結果、逆にもしくは「普通に」、もしくは「なにげに」カッコヨくなってしまったのか。。
結果なんだかよくわからないまま、
それでも何故だか心地よく、不思議とセンセーショナルに仕上がるというミラクルこそが=ドラマで、=それこそがハロプロ。
それでいてどこかちゃんと「本気でいいものを」なのもハロプロ!
洋楽好き的スタンスなファンも割りといるのも頷けるというもの。
音楽面での評価としては「良質」!
そんななか若干話をややこしくさせているドリームチームとしてのパッケージとしての評価も!

やはり前述した希薄感は否めないケド、それでもやはりこれ球のメンツが揃うとどうしたってラグジュアリー。
そしてやはりソロになったり、グループでメインに添えられる人には絵として華があるし
声にも上手い下手を超えた説得力がある!
・ひたすらM気質に丁寧な歌唱を効かすなっち。
・儚げにそれでいて艶っつやに、女王様的貫禄のエッチボイス後藤真希。
・聴き心地は別にして、それでも絶対的な安定感と支配力をぶちかます松浦。
そしてそんな強者の飛び交う隙を健気に、それでもどこか強かに!
・繰り出される石川の曲者へなちょこ乙女ボーカル。

やはり個性も桁違いダゼ!!
それでいて前年の後浦のように、殺し合いにはならない絶妙なパワーバランス。。
絶対違うんだケド、計算ずくか!?って思わせる。

危ういバランス感覚の上でさらに危険なお遊びと「本気」のバランス感覚の中で、
4人の立ち位置のバランスも見事!

こういう奇跡がアイドルファンやってる醍醐味っ!

ちなみにこのシングル、カップリングがない代わりに非常に力の入った
リミックスが2タイプご用意されてます!こちらも必聴♪


0 件のコメント:

コメントを投稿