2010年6月2日水曜日

アイドル評論(17)ココナッツ娘。コンプレックス


古くからのハロプロファンにとっては、全然大袈裟じゃなく
一生忘れられないミラクルイヤー「1999年」。
あの世紀末ニッポン時代に
ノストラダムスの大予言に置ける恐怖の大王以上の猛威を振るった
言わばハロプロ第一世代の華麗なる面々をfeaturing!
ハロプロクラシックスの底力、
新参ヲタにこそ味わって欲しいという願いを込めて!


アイドル総力特集(3)新生ハロプロシャッフル花盛り!(第1回)(第2回)(最終回
という3回に渡ってお届けしたスペシャル特集を通して
最近のハロー!プロジェクトの状況と言うモノをお伝えしたと同時に、
図らずも、ハロプロというモノの歴史と、それを築き上げて行った諸先輩方の功績の素晴らしさにも言及してしまったりもしました。
個人的には、ASAYAN世代の古参モーヲタを自負しつつも
あえて今のハローと過去のハローを比較するコトにはあまり興味も無く
むしろナンセンスだとも感じてきました。

当時のハロプロとは構造からして違うモンだし、そもそも比べて行ったらキリがないから!

どっちが上とか下とかっていう話はそもそもが個人の嗜好の問題な訳で
それでも、僕と同じように古参ファンは何かにつけ
かつてのそれと比較し現行ハロプロに対してああだこうだと語りたがるモノです。

新参者のファンからすれば非常に居難い思いをする場面もあるでしょうし
申し訳ない気持ちもありながら、それでもなおひとえに
作品の質\量共に申し分無い、正に全盛期―すなわち「1999年」という
ミラクルイヤーをリアルタイムで体感した、言わばその瞬間の奇跡の生き証人だからこその
言葉だと思って聴いて頂きたい!

という訳で、誰が見てるかもわからないこんなブログで
余計なお世話は百も承知で、輝かしい「あの頃」を徹底的にカバーして行きたいと
思います。
Berryz工房も℃-uteもスマイレージも勿論素晴らしいケド
新参者のあなたにも是非、予備知識としておいて頂きたい、
そんな珠玉の featuring ハロプロダンスクラシックスなプレミアム企画っ!


今回サンプリングするのは、ココナッツ娘。

1998年ハワイで開催されたオーディションを通過した5人の女の子たち
チェルシー、エイプリル、ダニエル、ミカ、アヤカによって結成され、
翌年つんくプロデュースの下、上述のシングル「ハレーションサマー」でデビューを飾りました。

ご存知ダニエルと言えば、「赤い日記帳」で異彩というか、異物感を放っていたあの方。
ミニモニ。でも活躍したミカや、現在女優として細々と活動を続ける、個人的に一押しの美人アヤカなど
ヴァリエーションにとんだラインナップです。

ASAYANもタイアップさせ、モーニングの「サマーナイトタウン」を英語ヴァージョンとして
リリースしたり、第一回のシャッフル企画にも参加するなどしましたが
残念ながらブレイクとはならず、それに比例してリリースペースも不愉快なまでに少なく
2001年の「情熱行き 未来船」を最後にストップ。
結果、2008年のアヤカ卒業によって空中分解を余儀なくされました。
この絶妙な陽のあたらなさ具合によって心あるヲタをなにげに夢中にさせた
ある意味伝説的グループと言って過言じゃないこのココナッツ。

彼女達の半端なき邪険にされ具合はもはや悲劇の域!

何故それほどまでにココナッツへ肩入れするかと言えば、セールス的な成績とは裏腹に
音楽的強度をしっかり備えた傑作が多く、異国のテイストをそれなりに活かした
他では得難いグルーヴを確実に放っているという確たる事実があるからな訳です。

中でも2nd SINGLEとして発表された「DANCE&CHANCE」は最も一押し!
勿論、リリースされたのは1999年っ!


モーニングの「LOVEマシーン」に代表されるようなダンス☆マンなディスコとは、
明らかに一線も二線も画すオーセンティックな本格仕様!
クールかつゴージャスに鳴り響くオールドスクールなサウンドに痺れまっす!
アイドルというパッケージとの距離感にも少なからぬ違和感を覚えるほどの洋楽フレーバーが痛快!

同様に当時のモーニング娘。は勿論、太陽とシスコムーン、黄色5など
洋楽的にダンスミュージックしちゃってる比較的渋い作風が目立っていた1999年というミラクル・イヤーの凄まじさを最も象徴しているナンバーと言えば個人的にコレですかね。

だってこの、この独自の“軽妙さ”は、ハロプロはおろかそもそも日本のアイドル市場ですら中々に得難いやっぱり当時のココナッツならでわのグルーヴ!
モーニングや太シスの歌謡感との融合とは違う、キチンと彼女たちに合ったディレクションがなされていた点にも好感。
カタコト日本語感と4つ打ちサウンドとの絡み含め、ハロプロクラシックスとして
絶対に抑えておかなきゃいけないでしょう。

カップリングに収められたEnglish Versionは、「プッチベスト」シリーズの第一弾にも収録されているので
比較的容易に手に入ると思いますので、どうか是非っ!

その他には、痛快かつご機嫌に突っ走る、天真爛漫な乙女ソング「私も『I LOVE YOU』」


鈴木Daichi秀行氏十八番な、ラテンサウンドがセクシーな「情熱行き 未来船」などなど名曲多数。


いや〜ぁ、まともにマネージメントしてたら今頃すんげえグループになってたかもなんての言いっこなし??
少なくともこの安定感は、間違いなく新しい存在感だったはず。
せめてアルバムぐらい聴きたかった。。

そのへんも含め、今のモベキマスは非常に幸福な活動を送れてるというコトそれ自体に感謝すべき。
少なくとも彼女たちの奮闘もまた、ハローの長い歴史を形成する大事な要素の一つだったコトぐらいは
是非記憶にとどめておくのも悪くないでしょう。

ちなみに現在アヤカ、プロゴルファー谷原秀人と結婚し幸せに暮らしてるそうです!


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