2010年6月18日金曜日

アイドル評論(25)w-inds.コンプレックス


超独自研究で突っ走る、K-POP勢の魅力論。
と、同時に自分の中では、他の誰かでは得難いw-inds.ならでわの魅力を
いよいよ改めて再認識出来た意義深い会にもなりましたっ!


4minute、BIG BANGを筆頭に、いよいよ日本人のミュージックライフへと入り込んで来た
K-POP勢の猛威っ!ハイレベルなパフォーマンススキルと音楽的強度を武器に、
現在のこの「たるんだ」J-POPシーンの台風の目となりつつある彼らの脅威に対して、
もっとビビるべき!そして、コレぐらいのコト日本人にはどうして出来ないの?
という怒りを露にした4 minuteコンプレックスも記憶に新しいですが、

でもじゃあ、韓国出身グループたちが持つソレと近いレベル、近いアプローチをしているのは?とニッポンのシーンを見渡せば、ちゃんといました!
自国も捨てたもんじゃないと思わせてくれるだけのポップスターが!
それがやはりw-inds.だったのでした!

勿論デビュー以来一貫してクオリティーの高さには定評のある彼らですが、この所よりブラッシュアップされた方向へ、素晴らしすぎるシフトチェンジをかましています!



そもそも韓国の男性グループの、「絵的」な部分から感じるこの魅力ってなんだろうか?と考えてみたトコロから始まったのですが、
結論の一つとして浮上したのは、やはり「ストリート的」かどうかという所かと。

たとえば、ファッションにしても、モードな装いや尖ったテイストのカジュアルなどとにかく洗練されたスタイリッシュぶり。
もしかしたら韓国におけるダンス文化って、日本で言うB-BOY文化的なモノとけしてクロスオーヴァーしちゃってないのかもな〜。
ダンスの振り付けにしてもダイナミズムよりもむしろ、ディテールの細かいマシーンめいた正確さを要する印象で、そこにもストリート臭は皆無。


★K-POPからまたもや新たな刺客、“SHINee(シャイニー)”!


そして変な言い方だケド、泥臭さを微塵も感じさせないその出で立ちは
古来からジャニーズが守っていた、そしていつのまにか手放した「王子様」的ファンタジーを補完してくれてるようにも見て取れます。少女漫画的世界を生きる乙女から熱い支持を集めてるのもうなづける所でしょう。
そう思うと、ファッション、表情、ヘアメイク、身のこなし、全てにおいてジェントルマン風味。それでいて肉食感を感じさせつつも、どこかスマートな印象なのは
日本の草食系とは似て非なる、COOLさ!

w-inds.との大きな共通点として感じたのは、まさにそこで、
「遠い世界の王子様」という古き良きジャニーズイズムも、一般男子と限りなく地続きな、たとえば吉川晃司やチェッカーズ〜近年で言えばDA PUMPといった面々により
そんなイズムも「突っ込みドコロ満載の代物」になってしまう場面があったように記憶しています。

でもそこをあえて、今度はジャニーズがそれを強かに取り込み、
「ストリート的」な打ち出しのKAT-TUNへと繋がったり、と。


かたや、ジャニーズの強かさに寄って芸能界的圧力に押しつぶされかけたDA PUMP。
しかし皮肉なコトに、ライバルを潰すためにライバルを模倣し取り込んだ結果
自分たちが守って来たイズムは薄まる、と。
その結果、残されたw-inds.の面々の(というかほぼ、ボーカルKEITAの)「王子様」的ルックスと、打ち出し、そして
見事なパフォーマンススキルと唯一無二のボーカル、と
結局他では得難い孤高の魅力を獲得したのはw-inds.の方だったように感じます。
(だからこそ、この手の世界観に巧くハマるKEITAを例外として、バックの2名の垢抜けなさは若干痛い。。)

方や、お笑いもやっちゃう現在のジャニーズのいかに等身大的なコトか。
それに対し、どこか「手の届き難そうな」スター性を垣間見せる彼ら。
メディア露出が少ないコトも勝因に繋がっているのでないでしょうか?


ただし彼らもある時まで、兄貴分•DAPUMP譲りのストリート感覚を強く意識していた時期も有りましたが、おそらく「CAN′T GET BACK」あたりを契機とし、
BIG BANG•G-DRAGONをゲストに迎えたソリッドな「Rain is fallin...」で、
ほぼほぼこっから突き進むべきベクトルというのはハッキリしたのではないでしょうか。


当然、男性アイドルシーンに置けるメインカルチャーが今後もしばらく「ジャニーズ」であり続けるのは疑う余地もありませんが、
いつだって音楽的面白さこそがカウンターカルチャーとなる、という真理と希望を胸に
彼らを見守って行きたいと思います!

そしてNew Single!一つの到達感を感じさせる、よりフィックスされた世界観。


まあ、毒も絡めああだこうだと批評して参りましたが、メインカルチャーとしてのジャニーズあってこその彼らの輝きであって、男性アイドルシーンの活性化にはどちらも必要な存在感!
ひとまず、J-POPにおける男性アイドルシーンのサイドカルチャーは、
w-inds.にまかせたっ!

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