という訳でお送りして来た、後藤真希総力特集の最終章。
どこか業界臭い事情を感じつつも、実弟の事件と言うケガの功名を得て
彼女はまたしても奇跡の再生を遂げるのでした。
2007年10月、前述の事件によって他のハロプロ所属メンバーに
迷惑が掛かるコトや、音楽性の違いなどを理由に卒業を発表しました。
この時点では、今後の仕事のスケジュールや
事務所自体は移籍するのかなども含め多くは語られてはいませんでした。
ファン心理としては、ハロプロ〜アップフロントに対し
スキャンダルを利用した売り出しや話題作りが目立つ傾向を感じていました。
今回のコトは悲劇であっても結果的にコレをバネにして
なんらかのネクストアクションをして貰えるコトを期待していました。
また当時、ローティーンのタレントなども多く抱えていた
ハロプロに置いて後藤のセクシーなパフォーマンスは切ないぐらい浮いていたコトや
そしてその力量に応えうるバックアップが出来ない
チンケなディレクションサイドへの不満など、
後藤真希をこそ押すファンの皆様としては「移籍」も含めて
少しでも良い方向に、良い環境に彼女が行けるコトを少なからず
熱望しているというの傾向も事実で。
そんな期待に応えてなのかどうかはさておき、2008年6月に
「エイベックス」に移籍するコトが電撃的に発表されたのでした。
旧所属事務所のやる気の見えなさへの反発から移籍を待ち望んでいたファンには
まさに嬉しいビッグニュースでした!
この移籍に関しては業界臭いオトナの事情も見え隠れしますが
MAX松浦氏の「彼女の才能に無限の可能性を感じた」という
何とも誇らしくも当たり前の声明、そして
エイベックス株主限定ライブでのパフォーマンスと磨きのかかったルックスに
ここはちょっと期待をしてみるコトに決めた訳です。
早くも最初の成果が訪れたのは、8月のa-nationでした。
シューティングアクトとして出演した後藤真希の、
後期ハロプロ•セクシー時代の彼女をブラッシュアップしさらに
磨きをかけたような最強のパフォーマンスが!
未発表楽曲である「hear me」自体のクールさは勿論
ダンスのキレ、ルックス、歌唱、衣装、ダンサーの数まで!
ハロプロ時代とは比較するまでもない別格の進化を遂げていました!
彼女自身の力量の成長と、それに応えてくれる最強のブレーンを見つけられたようで
ほんっっとに嬉しい限り。
生憎のお天気ながら、それをも武器としステージの
クオリティーへと転化させるその強かさもナイス。
「そうよ!みんな、こういう後藤真希を見たかったんだよ!」
といった過不足ない着地を果たしました。
翌2009年、本格始動が待たれる中
新プロジェクト「SWEET BLACK」への参加が発表されました。
この「SWEET BLACK」、平たく言えば要は、
今を生きる20代女性をターゲットに、あらゆるメディアミックス展開を駆使し
様々なコンテンツで盛り上げつつ
メインとしては後藤真希の再始動を華やかに演出しようと言う企画
といった説明であながち間違いじゃないと思う塩梅で、
そこはやはりエイベックスらしい強かさとやり過ぎ感が鼻につきつつ、
それでもなお、新天地で再起を賭けサバイブする女子のリアルを図らずも
観測するコトが出来る機会にもなったのでした。
たとえばこの「Unrecorded〜好きなうたで生きていく」、
このプロジェクトに携わる中での彼女の成長を追っかけたネット限定の
ドキュメント映像で、
その都度近々に発表された配信限定シングルのメイキング部分を
多少オシャレ映像っぽく編集したような仕上がりなんですが
今まであまり語られなかった彼女の本音的な部分を垣間みるコトが出来て、
やはりそこは「こんなに立派になって!こんなに頑張ってるんだ!」っていう
老婆心も疼く疼くっ!
そうして苦難の末に、芸歴10年以上の新人としての名刺代わりであり
これからの後藤真希としての決意表明的なニュアンスを余すコトなく凝縮した
濃厚な移籍後1st MINI ALBUMが、(後藤真希名義ではないものの。。)
ついにリリースされました!
オレをして、もうこれ以上何を望もうというのかという程の
クオリティーを見せつけられた珠玉の作品集。
彼女という素材とエイベックスというアイデンティティーが
高いレベルで折衷できたからこそ生み出された、
そんな奇跡の一枚を徹底レビュー!
これまで 配信限定としてつつましやかに発表されてきた楽曲などを含め、
現行クラブサウンドに思いっきり照準を絞りまくったこの音楽的スタンスは
本来の彼女自身のルックス、ボーカリゼーション、リズム感覚、それらを同梱した上での
ポップスターとしての魅力をあらかじめ天才的に備えた資質を、
本来の彼女自身のルックス、ボーカリゼーション、リズム感覚、それらを同梱した上での
ポップスターとしての魅力をあらかじめ天才的に備えた資質を、
遺憾なく発揮させるには 十二分に正しいアプローチではないでしょうか?
つんく♂による「後藤真希」像とは、真逆的に異なる着地に、
ナンダカンダとは言っても、やっぱりあなどれないディレクション能力を発揮する
つんく♂による「後藤真希」像とは、真逆的に異なる着地に、
ナンダカンダとは言っても、やっぱりあなどれないディレクション能力を発揮する
avexの本気度も嬉しい所。 楽曲的にもそんな武器をありったけ投入し、
このプロジェクトへの、そして後藤への期待や意気込みすら手に取るように感じられるというモノ。
とくに昨今トレンディーな、キラキラ☆エレクトロサウンドを全編にまぶしつつも、
聴きやすさ=キャッチーさをこそ最重要視したつくりに、さすがのavex印のグルーヴを感じつつ
レーベルがここ数年を入れてる「house nation」からの流れも多分にフィードバックされている様子。
毎回毎回、大掛かりなプロジェクトであればある程、
その痛々しいまでの“見誤り”が鼻につくレーベルではありますが
今回に限っては、このディレクションのナイス判断具合には素直に、拍手。
ここに収められた8曲は、いずれも劣らぬ個性を持ったバリエーションでありながら、
一貫して同じ温度で仕上げられてるかのように非常に纏まりの良さ、流れの良さを貫いています。
ハッキリ言って復帰第一弾でここまでのクオリティー出しちゃって大丈夫?!
このプロジェクトへの、そして後藤への期待や意気込みすら手に取るように感じられるというモノ。
とくに昨今トレンディーな、キラキラ☆エレクトロサウンドを全編にまぶしつつも、
聴きやすさ=キャッチーさをこそ最重要視したつくりに、さすがのavex印のグルーヴを感じつつ
レーベルがここ数年を入れてる「house nation」からの流れも多分にフィードバックされている様子。
毎回毎回、大掛かりなプロジェクトであればある程、
その痛々しいまでの“見誤り”が鼻につくレーベルではありますが
今回に限っては、このディレクションのナイス判断具合には素直に、拍手。
ここに収められた8曲は、いずれも劣らぬ個性を持ったバリエーションでありながら、
一貫して同じ温度で仕上げられてるかのように非常に纏まりの良さ、流れの良さを貫いています。
ハッキリ言って復帰第一弾でここまでのクオリティー出しちゃって大丈夫?!
っていうレベル。
どれもこれも自信を持ってお勧めできる、
どれもこれも自信を持ってお勧めできる、
ハイクオリティーダンスポップアンセムばかりですが
個人的は、遠慮がちなキラキラサウンドと、耳馴染みの良いスムースさが際立つ「Fly away」!
どことなく初々しさが広がる後藤のボーカルも、新たなスタートに対する若干の戸惑いや不安、
それに相対する希望みたいなモノを勝手に感じ、
全然意味わかんないケド勝手に泣きそうになっちゃたぐらい。
そして前述「Hear me」のフィックス版となる
それに相対する希望みたいなモノを勝手に感じ、
全然意味わかんないケド勝手に泣きそうになっちゃたぐらい。
そして前述「Hear me」のフィックス版となる
「Mine with KEN THE 390」もなかなかに攻めたプロダクションで、
ひたすらにクール。
もちろん“ゴマキ”ではなく、“ごっちん”な彼女が好きな層へも
聴き応えバッチリのバラッド2曲を用意、という配慮。ここらへんも抜かりなし!
もちろん“ゴマキ”ではなく、“ごっちん”な彼女が好きな層へも
聴き応えバッチリのバラッド2曲を用意、という配慮。ここらへんも抜かりなし!
楽曲だけでなく映像面でも生まれ変わった後藤を思う存分エンジョイ出来るのが、
今回の最大トピック。
ハロプロ時代がお遊びに思える程、力の入ったミュージックビデオ作品が花ざかり!
モノクロかつ若干べた付いたような加工がなんともクールな映像美を醸し出し
スッピンメイクな後藤、ハードなメイクの後藤といった2人の彼女が交錯する、
なんとも意味ありげなクリエーションが興味深い、前述「Fly away」は勿論、
個人的ダントツのおすすめは、やはり「Lady-Rise」!
ハロプロ時代がお遊びに思える程、力の入ったミュージックビデオ作品が花ざかり!
モノクロかつ若干べた付いたような加工がなんともクールな映像美を醸し出し
スッピンメイクな後藤、ハードなメイクの後藤といった2人の彼女が交錯する、
なんとも意味ありげなクリエーションが興味深い、前述「Fly away」は勿論、
個人的ダントツのおすすめは、やはり「Lady-Rise」!
楽曲単体だとそこまでパッとしなかったんですが、映像みて大好きになりました。
ヘアメイク、ファッション、どこを切り取ってもアイデア勝負の良作ばかりです。
そんな訳でひとまず再出発の一手としては
ヘアメイク、ファッション、どこを切り取ってもアイデア勝負の良作ばかりです。
そんな訳でひとまず再出発の一手としては
パーフェクトすぎる成果をあげられたのではないでしょうか?
ある種の偏見ありきで、彼女を見ている人にこそ味わってほしい!
まじでミラクル起きてます!
まじでミラクル起きてます!
そして、そんな後藤は、この SWEET BLACKプロジェクトと前後する形で
活発な客演でも名を馳せ始めます。
まずは、avexが創立20周年を記念し、
大沢伸一、Fantastic Plastic Machine、m-flo TAKUという四番打者を勢揃いさせたスペシャル企画で
後藤参加の「Golden Luv」はravex名義の2nd single
「Believe in LOVE feat.BoA」の及びalbum「trax」に収録されています。
意外にも上記SWEET BLACKを差し置いて参加CD作品としては
移籍後初となったのがこちらの方でした。
殆ど無邪気としか言いようがない(でも勿論職人3人による的確な音楽的計算の上で)
ボヨンボヨンっと高揚するサウンドが最高に気持ちよく、非常に弾けたファンキーな1曲!
殆ど無邪気としか言いようがない(でも勿論職人3人による的確な音楽的計算の上で)
ボヨンボヨンっと高揚するサウンドが最高に気持ちよく、非常に弾けたファンキーな1曲!
ここでも注目は後藤真希の進化。センスにスキルが追いついてきた印象を受けました。
この強者三人衆をバックにしても全然余裕なぐらい。
これもまたフロア対応の良曲!
これもまたフロア対応の良曲!
そしてDJ MAYUMIとのコラボ曲「CRAZY IN LOVE」なども!
こうして用意周到すぎるぐらいのプレデビュー、言わば「ホップ」「ステップ」として
十分すぎる成果をあげた彼女。
次こそ、後藤真希単独名義での「ジャンプ」をと、
今後の彼女の行く末に多大な期待を寄せていた最中でした。。
ほんとに、運命って残酷ですよね。。弟の事件の悲劇も醒めやらぬウチに。。。
後藤はそれ以来事実上活動休止状態となっていますが、
彼女の心の傷が一日も早く癒えるコト、
そして、一日も早く元気なパフォーマンスを見れる日を楽しみにしています。。
余談ですが、喪服姿ほんと素敵ですよね。凛としてると言うか。
不謹慎な言い方かもしれませんが、背負うモノが多ければ多い程
サバイブすればする程、彼女はアイドルとして孤高の存在へと
不死鳥の如き進化を見せてくれると信じています。
孤高のアイドル後藤真希の
サバイブという名の、険しくも輝かしい奇跡のストーリーは終わらないっ!
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