2010年4月21日水曜日

アイドル評論(9)鈴木亜美コンプレックス

素材としての面白さを活かし、HALCALI以上にアグレッシヴにシーンを駆け回る今最も目を離せないアイドルと言えば、この方「鈴木亜美」でしょう。


2007年より突如としておもろげな新プロジェクト「join」を掲げ、バッファロードーターやらカジヒデキやら、
キリンジやら、また思い切ったコラボレイトを矢継早にドロップ。
そして、最も旬なタイミングで中田ヤスタカを前面起用したシングル「FREE FREE」が決定打となり
joinの意義に早くもひとつの答えを示したのです。
そのひとつがダンスミュージックとの食い合わせの良さにあり、また同時にアミーゴのスキルも追いついて来た
事も起因し、ダンスサウンドに照準を絞り込んだ名アルバム「DOLCE」の完成度に繋がった訳ですねと!


そうしてアミーゴはアルバムを最後にこのシングル「ONE」から再び「鈴木亜美」単独名義に戻ります。
定位置をきちんと見つけられたからこそ、もうサポートはいらない。
という彼女の決意を個人的には感じ取りました。
「FREE FREE」よりメロディーに関してはグッと歌謡よりになったのも何か意図があるのでは?
なんにしても、このシングルアミーゴ×ヤスタカコンビのひとつの到達点かと。


そしてその次がまた凄い!!


こちらm-flo☆takuプロデュースシングルは、予想以上の高相性を披露!

ベクトルで言えばヤスタカ的なハウスサウンドを器用に踏襲しながらも、
Takuらしい遊び心を感じさする音が縦横無尽に飛び交い
トレンディではありつつ、オールドスクールな香りもあり
それでいてあくまでm-floぢゃなく、アミーゴのキュートなポップアイコンとしての資質に寄っていて
中々に面白く、かつやはりTakuは職人だなっ☆っていう。

メロディは若干掴み所が見えない感じでありつつなのもかえってクール。
勢いとサウンドで十分聴かせちゃいます!

つづく、「KISS KISS KISS」ではFantastic Plastic Machineが参加と
すごい方向に走り出しているアミーゴ!

これまでのどちらかと言うとアゲアゲ、イケイケな路線から少々ずれ
スムースさが際立った、ナチュラルな表情がどこかフレッシュ!


かつて片瀬那奈もそうであったように、この音楽スタイルで活動をつづけていくには
相当のビジネス的体力を要するコトと思いますが、
是非出来る限り、このスタイルのまま突っ走って欲しいと願うばかりでっす!






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